じゃあ、小乗仏教って何?
じゃあ、小乗仏教って何?
簡単にいえば、大乗仏教が出てくるまでの、仏教ということになりますが、
厳密にいうと、釈迦が生きていたころとは、やはり違いはあるようです。
とりあえずは、紀元前後のころのことを言いますと、
まずは、出家第一なわけです。
出家しないと悟りはない。
そこで、大乗仏教の人々は、サンスクリット語で、ヒーナヤーナと呼ぶわけです。
意味は、劣った乗り物という意味なんです。
それを漢訳して、小乗です。
原語に忠実に、「下劣乗」と訳されることもあります。
あまりいい響きではありませんね。
小乗では、出家しなければ、だめ。
これに対して、在家信者、つまり出家してないが、
釈迦の教えを信じているものは、救われないのかというのが、大乗です。
釈迦の教えは、そんな狭いものではない。
在家、出家関係なく信じることができるはずだということです。
そうですね。
小乗もいつのまにか、そうなってしまったのです。
かたくなに、決まりを守ることにこだわり過ぎたのでは、ないでしょうか。
ここで、実は小乗仏教はなくなるのです。
えー、学校でならったのにー。
でもなくなります。
南方へ伝わるころ、大乗仏教の影響を受け、
旧来の小乗仏教とは、呼べない内容となっていきました。
現在の、スリランカ、ミャンマーに伝わる仏教は、テーラワーダといい、
上座部仏教と、訳されています。
ちょっと、知ってる人なんか、
小乗仏教は、差別用語だから使ってはいけないといいます。
これは、現在の上座部仏教を小乗仏教と勘違いしているからですね。
事実は、正しく認識しましょう。 → 正見ということですね。