仏陀と阿羅漢の違いとは
仏陀と阿羅漢の違いという話題です。
なぜこの話題かというと、
大乗仏教で理想とするのが、「仏陀」。
小乗仏教で理想とするのが、「阿羅漢」。
ということなんです。
では、阿羅漢から。
阿羅漢は、「あらかん」と発音してますが、
「あらはん」ということもあります。
なぜかというと、サンスクリット語の「アルハン」を
音訳したのが「阿羅漢」だからですね。
意味は、
尊敬され、信者からの供養を受けるだけの
資格を持った聖者。
という意味です。
あまり修行をしていないもの。
修行の途中のもの。
まだ、供養をうける資格がないものは、
阿羅漢ではないわけです。
小乗仏教の修行者たちは、
後ろめたさを感じずに、信者からの施しを
受けられる聖者=阿羅漢
これを目指して修行をしていたわけです。
そういう理由もあって、
漢訳仏典のなかには、「応供」(おうぐ)と訳すことかあります。
供養に応ずることができるもの。
という意味ですね。
さて、阿羅漢になるには、
戒律を守らねばなりません。
出家修行者。
家を出て、お坊様になった人。
男性は、比丘。
女性は、比丘尼といいます。
比丘の戒律は、250。
比丘尼の戒律は、348。
すごい量ですね。
一般人では、守れないです。
ゆえに、小乗仏教では、在家信者は
阿羅漢になれないから、
救済の対象ではない。
少数の出家修行者のためだけの
仏教であったわけです。
ちなみに、戒律の
戒 は、やってはいけないこと。
律 は、戒を破った場合の、罰則規定です。
それに対して、大乗仏教の理想、仏陀とは...